← White Fang

White Fang — Page 5

Japanese → English CHAPTER III Level 6/10

ついに彼は、まるで体中の活力が全て消え去ってしまったかのように、疲れ果てた様子で立ち上がり、犬たちをそりにつなぎ始めた。

At last he arose in a weary manner, as though all the resilience had gone out of his body, and proceeded to fasten the dogs to the sled.

彼は肩にロープをかけ、犬引き用の綱として、犬たちと一緒に引っ張った。

He passed a rope over his shoulder, a man-trace, and pulled with the dogs.

彼はあまり遠くへは進まなかった。

He did not go far.

暗くなる気配が少しでも感じられると、彼は急いでキャンプを設営し、薪をたっぷりと確保することに気を配った。

At the first hint of darkness he hastened to make a camp, and he saw to it that he had a generous supply of firewood.

彼は犬に餌を与え、夕食を作って食べ、そして火のすぐそばに寝床を作った。

He fed the dogs, cooked and ate his supper, and made his bed close to the fire.

しかし、彼はその寝床を安らかに使う運命にはなかった。

But he was not destined to enjoy that bed.

目を閉じる前に、オオカミたちは安全とは言えないほど近くに迫っていた。

Before his eyes closed the wolves had drawn too near for safety.

もはや目を凝らす必要もなかった。

It no longer required an effort of the vision to see them.

オオカミたちは彼と焚き火をぐるりと取り囲み、狭い輪の中に集まっており、焚き火の明かりの中で、横になったり、座り上がったり、腹ばいになって前に這い寄ったり、あるいはうろうろと行き来したりしている姿が、はっきりと見えた。

They were all about him and the fire, in a narrow circle, and he could see them plainly in the firelight lying down, sitting up, crawling forward on their bellies, or slinking back and forth.

オオカミたちは眠りさえした。

They even slept.

あちこちで、犬のように雪の中で丸くなって眠っているオオカミの姿が見えた。今や自分には許されない眠りをとっているのだった。

Here and there he could see one curled up in the snow like a dog, taking the sleep that was now denied himself.

彼は焚き火を明るく燃やし続けた。火だけが自分の肉体とオオカミたちの飢えた牙との間に立ちはだかっていることを知っていたからだ。

He kept the fire brightly blazing, for he knew that it alone intervened between the flesh of his body and their hungry fangs.

彼の二頭の犬は彼のそばを離れず、両脇に一頭ずつ寄り添い、身を守ろうと彼にもたれかかりながら、泣いたり鼻を鳴らしたりし、オオカミがいつもより少し近づいてくると、時に必死になって唸り声をあげた。

His two dogs stayed close by him, one on either side, leaning against him for protection, crying and whimpering, and at times snarling desperately when a wolf approached a little closer than usual.

Vocabulary

last
最後に、ついに。長い時間の後で。
arose
ariseの過去形。立ち上がった、起き上がった。
weary
非常に疲れた、疲労困憊した様子を表す形容詞。
manner
やり方、態度、ふるまいの様子を表す名詞。
though
〜だけれども、〜にもかかわらずを示す接続詞。
resilience
困難から回復する力、弾力性、立ち直る能力。
proceeded
proceedの過去形。続けた、次の行動へ移った。
fasten
しっかりと固定する、結びつける、留める。
sled
雪や氷の上を滑らせる橇(そり)。
rope
ロープ、綱。物を縛ったり引いたりする太い紐。
shoulder
肩。腕と胴体をつなぐ体の部位。
man-trace
そりを引くために人が肩にかけるロープの装具。
hint
かすかな兆し、わずかな気配、ヒント。
darkness
暗闇、暗さ。光のない状態を表す名詞。
hastened
hastenの過去形。急いだ、急がせた。
camp
野営地、キャンプ。野外で宿泊する場所。
generous
たっぷりとした、豊富な、気前のよい。
supply
供給、蓄え。必要なものの量や在庫。
firewood
薪(まき)。火をおこすために使う木。
fed
feedの過去形。食べ物を与えた、燃料を補給した。
supper
夕食。一日の最後の食事。
destined
運命づけられた。ある結果が避けられない状態。
wolves
狼(おおかみ)の複数形。野生の肉食動物。
drawn
drawの過去分詞。引き寄せられた、近づいた。
safety
安全、安全性。危険のない状態を表す名詞。
required
requireの過去形。必要とした、要求した。
effort
努力、苦労。何かを成し遂げるための力の使用。
vision
視力、視覚。物を見る能力や見えたもの。
narrow
狭い、細い。幅が小さいことを表す形容詞。
circle
円、輪。丸い形や集まった輪の状態。
plainly
明らかに、はっきりと、簡単に見えるほどに。
firelight
焚き火や炎の光。火が放つ明かり。
lying
横になっている。lieの現在分詞。
crawling
這っている、這い進んでいる。crawlの現在分詞。
forward
前へ、前方へ。進む方向を示す副詞。
bellies
腹、お腹。bellyの複数形。
slinking
こそこそと忍び歩く、そっと動く。slinkの現在分詞。
forth
前へ、前方へ。back and forthで行ったり来たり。
even
〜さえ、〜でさえ。強調や均一さを示す副詞。
curled
丸くなった、くるっと丸まった。curlの過去形。
denied
denyの過去形。拒否された、与えられなかった。
brightly
明るく、輝かしく。光が強い様子を表す副詞。
blazing
激しく燃えている、轟々と燃える。blazeの現在分詞。
alone
一人で、ただ〜だけ。孤独や唯一を示す形容詞・副詞。
intervened
intervenの過去形。間に入った、介在した。
flesh
肉、肉体。生き物の筋肉や体の組織。
fangs
牙(きば)。肉食動物の鋭く長い歯の複数形。
either
どちらの〜も、両方の。二者のそれぞれを示す。
leaning
もたれている、傾いている。leanの現在分詞。
against
〜に反して、〜に寄りかかって。接触や対立を示す前置詞。
protection
保護、守ること。危険から守る行為や手段。
whimpering
弱々しく鳴いている、クンクンと泣き声を出す。
snarling
うなり声をあげている、怒って歯をむく。snarl現在分詞。
desperately
必死に、絶望的に。極めて強い切迫感を示す副詞。
wolf
狼(おおかみ)。野生の肉食動物。
approached
approachの過去形。近づいた、接近した。
usual
いつもの、通常の。普段と同じ状態を表す形容詞。
← Previous Next →

Unlock audio playback, vocabulary games, and reading progress tracking.

Create free account →